2023年5月21日 (日)、NARI音楽教室の一大イベントであるピアノ発表会を開催しました。
少し長文になりますが、主にピアノ以外の奏者と生徒の司会についてふり返ろうと思います。
今回は、ヴァイオリン奏者の山崎未南ちゃんとアルトサックス奏者の山内麻由さんをゲストにお呼びしました。
未南ちゃんは息子の同級生で、幼稚園のときからのお付き合いです。
コロナ前のクリスマス会でも、共演してくれたことがある子です。
麻由さんは娘・理奈の先輩。
娘と2人でサックスのリサイタルに伺い、音色に惚れ込んでオファーしたところ快く演奏を引き受けてくださいました。
ほとんどの生徒さんたちはご両親がお仕事をされているので、「演奏会に行った」というお話は皆無に等しいのです。
そこで発表会なら生徒さんたちが聴く機会を得られて、良い刺激になってくれるかなぁと考え、ピアノ以外の奏者の人たちに演奏を頼んでいます。
もうひとつ、プログラムの構成を考えるとピアノ以外の音色が入ることで、楽しみも増えますよね。
今回はさらに、司会進行を生徒さんたちにお願いしました。
コロナ禍の中で発表会を開催していたときは、舞台裏ではなく舞台上に私が立って、演奏者の生徒さんたちを紹介しました。
これが思わぬ好評だったので、ならば今回は主役の生徒さんたちに進行を担ってもらおうと考えたわけです。
これからの時代、自分のことをしっかり伝えるブランディング・プレゼン力(りょく)が必要ですよね。
人前で話す力は一朝一夕で身につくことではありませんし、なかなか機会もないのが実情です。
そこで、舞台上でマイクを持って話すことで経験を積んでもらおうと思い、高学年の生徒さんたちに「司会進行、やってみいひん?」とお話ししました。
おもしろいのが、女の子たちは「ひとりで立つのはいややけど、ふたりでやるんやったらいいよ」の返事がほとんど。
中には「めんどくさいからひとりでもいいよ」という子も。
男の子たちはまず「えーっ!」と叫び、「しゃべるんー!?」と後ろ向きな返事ばかりでした。
あまりにもネガティブなことばかりいう生徒さんには「ダンスも考えているから、そっちに出る?」と究極の二択を迫りました。
当初、ダンス部の生徒に考えてもらう予定もあったので、決して脅しではないです……笑。
親御さんとは事前に話し合って、司会をやることは了承済みです。
最終的に「ダンスやったら司会の方がいい」とお返事をもらえたので、レッスンの合間に原稿を読む練習をしました。
読んでみると、皆んな上手なのにびっくり!
小学生の宿題の定番がこの辺りでは音読なので、やっぱ無意味じゃないんだな……と実感しました(小学校の先生方すみません)。
もちろん演奏もなおざりにしているわけではありません。
ある野球少年は「練習で疲れて帰ると家では弾けへんけど、なりこ先生のところやったら弾くから行っていい?」。
もちろんウェルカムなので、がんばって来て練習してくれていました。
余談ですが、野球ってバットを握って振るじゃないですか。
小学生はそれで握力がつき、和音がかっこよくなります。
ピアノを弾く子は、スポーツをするべきだと思います。
外遊びでも雲梯(うんてい)や鉄棒をバンバンやってほしいな!
ピアノの演奏は思っているよりずっと体幹や体力も必要なので、走ったり跳んだりもいっぱいしてほしいです。
発表会当日のタイムスケジュールにはめっちゃ悩みました。
本番のアクシデントはつきもの(毎回私がやらかす)だし、今回は生徒たちの司会進行。
長く延びるのを覚悟で本番を迎えました。
ですが、始まってみるとなんとスムーズな進行だこと。
アクシデントは舞台スタッフさんのライト忘れのみでした。
舞台裏でわちゃわちゃするだろうな、との心配も無用で、司会の順番も間違いなくバッチリ。
タイムスケジュール通りの進行で、とてもとてもすばらしい司会ぶりでした。
ホントに感動しました。
もちろん、みんな演奏もバッチリこなしてさすがでした。
ひとつ改善策を考えないといけないなと思うのが、プログラムが長くなるので部ごとに解散していると後半に残る人が少ないこと。
幼児、学生、大人と分けずに、ごちゃまぜでプログラムを組むのもありかなぁ……と悩んでいます。
悩みがあればまだまだ進化していけるとポジティブに考え、いろいろな策を検討して、ますます皆んなが輝ける発表会にしていきたいなと思います。
長文、最後までお読みいただきありがとうございました。
早々に梅雨に入りましたが、ジメジメに負けずがんばっていきましょう。